男女平等の観点から見直す国も増えている。原則夫婦同姓だったドイツは、夫婦が合意できなければ夫の姓を名乗ると決めていたが、連邦憲法裁判所が「妻に夫の姓を強制するのは違憲」と判断し、1993年に別姓を認める法改正をした。
子どもの姓の決め方はさまざま。父の姓と定める国がある一方、フランスでは父か母の姓を選ぶことができ、父母の結合姓も許される。子どもが複数いる場合、子の姓は統一するという国も多い。
離婚後の再婚禁止期間については、日本と同様の規定を設けている国が多かった。女性が離婚直後に再婚して子どもが生まれると、父親がはっきり分からなくなるためだ。日本より長い禁止期間を定めていた国もある。
ただ、各国では離婚時に妊娠していないことが分かれば適用を除外するなど柔軟な運用が定着している。近年は「結婚の自由」を重視する立場から規定を廃止する流れが強まっている。【山本将克】